備忘録

過ぎ去った思い出

親父が逝く2日前に

 

2009年4月12日の飛騨舟山スノーリゾート・アルコピア
遠くにかすんで 乗鞍の残雪が見える。

病院に寄って、意識がある親父に 久しぶりに会社の山の家へ
2匹の犬達と行ってくるよ…って言ったら うなずいた。
これが、最後の別れの言葉になってしまった。
数日前から輸血と点滴だったらしい。

日曜の午後7時 自宅到着。誰も日曜は見舞いも無いだろうから、
気になっていたけど かなり疲れていたので病院には行く元気が無かった。

月曜の早朝 病院からの電話で親父が死んだ事を知った。
早々病院の紹介の葬儀屋が私を待って病院の駐車場に。

入院中の私物を載せ、葬儀屋が遺体搬送車に親父を…。
先導して 自宅に しかばね となった親父を運び上げる。
市役所にもって行く死亡診断書に病院長の朱肉印が無いので2回往復。
日進市名古屋市の八事霊園火葬場である。
死亡診断書を役所に出すと火葬の申請書と受理書が…。

会社が倒産し、各界で偉大な業績を挙げた親父には悪いが、
経済状況も加味して、家族葬とした。完全な密葬。

通夜は、葬議場の2階に私と義理の兄。義理の兄は時々起きて
蝋燭の火が消えていないか、見に行ってくれた。心強い。
2日前からの疲れと早朝から走りまくった私にとって、大変助かった。

お経が終わり、遠くから来た方は ここで最後の別れ。
出棺の準備と挨拶。